ドライブレコーダーを取り付けただけで安心していませんか?
あなたは車にドライブレコーダーが搭載されているだけで、安心してませんか?ドライブレコーダー、通称ドラレコは、2010年代中盤から参入企業が増え、急速に普及しました。事故もさることながら、あおり運転などの迷惑行為がニュースで度々取り上げられたことも、影響があるでしょう。最近カーシェアに乗ると、ほとんどの車種にドライブレコーダーが搭載されています。フルHDで暗所にも強い、安くて高性能な機種が増えてきているので、すでに購入した方、もしくはこれから購入を考えられている方は多いのではないでしょうか?しかし、安価で高性能なそのドライブレコーダー、実はとんでもない落とし穴があるのです。
安価なドライブレコーダーの不都合な事実
実は、購入時のままドライブレコーダーを使っていると、いざという時に全く役に立たないかもしれないのです。筆者はドライブレコーダーの復旧を行ううちに、ドライブレコーダーのとんでもない不都合な事実に気づきました。安価であるが故に、ドライブレコーダー起こる重大な落とし穴。まず最初に断言しておきましょう。購入時のまま使うと、事故などのトラブル時にドライブレコーダーは全く役に立ちません。
きっかけはお客様の依頼から
弊社は東京渋谷で10年ほどデータ復旧とパソコンの修理を行なっています。一昔前は起動しなくなったノートパソコンのハードディスクからデータをバックアップしたり、外付けハードディスクからデータの復旧等を行なっておりました。しかし、近年は、スマートフォンや、ミラーレスカメラ、ボイスレコーダーの普及から、SDカードの復旧以来が非常に多くなっております。特に2018年頃からは、ドローンやYoutube動画など、直接パソコンに関係しないストレージのデータ復旧が増加してきました。そんな中、時期を同じくして、当然の様にドライブレコーダーのデータ復旧も増えてきたのですが、弊社で、初めてドライブレコーダーの復旧依頼を受けた時に、あることに気づきました。
SDカードの容量が8GBしかない
なんとお預かりしたmicroSDカードは容量が8GBしかなかったのです。ドライブレコーダーは1週間、1か月くらい記録してくれているイメージがありませんか?これでは数10分しか録画することができないのです。ご依頼いただいた方の復旧したいデータは数日前。完全に上書きされています。しかし、その時は奇跡的にデータ復旧が可能でした。走行時データと、事故時データがカード内の領域で分散していたので、事故時のデータ領域が、通常走行時のデータほど書き換えられていなかったのです。
ドライブレコーダーは低容量のまま使ってはいけません
購入時のSDカードをそのまま使ってはいけません。購入時に付属しているSDカードは8GBまたは16GBであることが多いです。それをそのまま使うと長時間の録画ができず、ドライブレコーダー本来の力は発揮できません。2021年現在で128GB 大容量microSDカードは安いもので1500円、高耐久のものでも2000数百円ほどで購入できますので、最初にセットアップする際に追加で購入しましょう。まずはご自身のドライブレコーダーに何GBのmicroSDカードが使われているかを確認して、8GBや16GBしかなければ、128GBや256GBのmicroSDカードを購入しましょう。またお使いのドライブレコーダーが何GBまで対応しているのかもしっかり確認しましょう。(対応容量以上のものでも動くことがあります。)そうすることによって、警察や裁判所、弁護士さんに証拠を提出する際に、より確実にデータを引き渡すことができ、裁判等で有利な結果を得ることができるでしょう。
まとめ
ドライブレコーダー購入時に付属しているmicroSDカードは、8GBや16GBなどと圧倒的に容量が小さいです。そのままの容量で使用すると、いざという時に事故やトラブルの記録が保存されていないという可能性が高いです。さかのぼった過去の記録が、過去2時間しかないなんてこともあります。ドライブレコーダー購入時に128GBや256GBのmicroSDカードを追加で購入しましょう。いざという時にちゃんとした容量があれば、大事なシーンがしっかり記録されます。
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